サジーで活性酸素を撃退!スカベンジャーのはたらき
活性酸素と戦う抗酸化物質=スカベンジャー
毎日生きているだけでも活性酸素は発生しています。
活性酸素はわたしたちの細胞を傷つけますが、わたしたちはそれに対抗する手段を持っています。
体内には活性酸素に対抗するシステムがあり、抗酸化物質がそのシステムで働きます。ビタミンや
抗酸化成分のことをスカベンジャーとよびます。
これは英語で廃品回収業者の意味です。
抗酸化物質スカベンジャーには
食べ物などで外から摂取するビタミンやミネラル、ポリフェノールなどサジーに豊富に含まれているもの
体内で合成される酵素
の二種類があります。
活性酸素が違えば対応するスカベンジャーの種類もかわります。
スカベンジャーのはたらきは3つ
- 活性酸素が発生しないように、そのもとを抑える
- 活性酸素に電子を渡して動きをにぶらせる
- 活性酸素によって攻撃を受けた場所の修復をする
という3つのはたらきがあります。
スカベンジャーはいきなり活性酸素を無害化できるわけではなくて、順番に毒素の弱いものに変えていき、最終的に無害な水に変えてくれます。
体内で合成される酵素だけでは活性酸素を抑えられない
体内で合成されるスカベンジャーには「スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)」「カタラーゼ」「グルタチオンペルオキシダーゼ」などがあります。
私たちが活動するときには、細胞内のミトコンドリアという組織でエネルギーが作られています。このときに大量のスーパーオキシドという活性酸素がうまれます。
このスーパーオキシドを過酸化水素水と水に分解、消去するのがSODです。過酸化水素水も活性酸素のひとつではありますが、スーパーオキシドに比べると毒性は少ないです。
次の段階が「過酸化水素水を水と酸素に分解する」ことです。
これにはカタラーゼがつかわれます。
カタラーゼは血液中に多く含まれていて、SODと力をあわせて活性酸素スーパーオキシドと戦うのです。
ただ、体内で合成されるこのふたつの酵素では、活性酸素を完全に消すことができないのです。
完全に消去できないでいると、残ったスーパーオキシドや過酸化水素水が細胞内の銅や鉄などのミネラルと結びついて「ヒドロキシラジカル」という、もっとも悪質な活性酸素になってしまうのです。
そういう意味からも食事からとる「抗酸化成分」がとても大切になってきます。
サジーに豊富に含まれるビタミンEとCが力を合わせて活性酸素に立ち向かう
スカベンジャーとしてもっとも有効なのは
- サジーにくるみの約3倍含まれているビタミンE
- サジーにレモンジュースの約7倍含まれているビタミンC
です。
私たちの体の中には
- 水分の多い場所(血漿など)
- 脂質の多い場所(脂肪組織や脳など)
がありますが、どちらの場所でも活性酸素は発生します。水溶性ビタミンのビタミンCと脂溶性ビタミンのビタミンEは適材適所で、活性酸素を消すためにはたらきます。
では、ビタミンCとEがあれば大丈夫なのか?
実はそうでもないのです。
サジーに黄ピーマンの約4倍ふくまれているベータカロテンも優秀なスカベンジャーなのです。
ベータカロテンは体内の酵素では分解できない「一重項酸素」を分解する力をもっています。ポリフェノールなどのカロテノイドも同じです。
毎日生まれる活性酸素を毎日きちんと消去する。
これが健康で若々しくいるための一番大切なルールです。
サジーには多種多様な抗酸化成分をふくむ200種類以上の栄養素が含まれています。
まいにちひとくちのサジーが、一年後、十年後の若々しさにつながります。